集団塾と個別指導塾の違いについて書いてあるものは多いです。
ただ、個別指導塾同士の違いについてとなると、書いてあるものはあまり多くありません。
自分の理想と個別指導は当然ありますが、ここではなるべく客観的に書きたいと思います。
個別指導と言ってもさまざまな種類があり、中身を知らずに個別指導と言うだけで、授業料の比較はできません。
同じ個別指導でも、授業料が高いのには高いなりの、安いのには安いなりの理由があります。
何を塾に求めているかを考えて、塾選びをしてほしいと思います。
なお、具体的な塾の名前を出して、その違いを書く記事ではありません。
形態
いちばんオーソドックスな形態は、講師が1人に対し、生徒を2~3人見て、交互に指導する形です。
別々ではなく、いっぺんに見る形態もあります。この場合1人の講師が見る生徒数が、もっと増える場合が多いです。
この場合は、少人数授業やグループ授業というのが正しいかと思いますが、個別指導というときもあります。
生徒数が増えるほど、講師が生徒を見る時間は少なくなるので、生徒が自主的に勉強することが求められます。
パソコンなどで映像を見ながら指導をする塾も、増えてきています。これも個別指導というときがあります。
講師の見る生徒数が多い個別指導塾になるほど、いかに勉強させられるシステムになっているかで判断する必要があります。
つまり、一番の違いは、どこまで講師が主導で授業を進めるか、生徒が自分で進めていくかの比率の違いにあります。
とにかく塾にまかせたいのか、ある程度生徒が自由に勉強できる環境を求めて塾に通うかを考えて、塾選びしたいです。
講師が教える生徒の数
前述したように、個別指導では講師が1人に対し、生徒を2~3人見る場合(1:2・1:3)が多いです。
ただそのような塾は多くの場合、講師1人に、生徒1人のコース(1:1)もあります。
また完全に1:1のみの指導をしている個別指導塾もあります。
1:1が一番授業料が高く、教える生徒の数が多くなるほど、授業料は安くなる傾向にあります。
講師
講師は学生(大学生・大学院生)をアルバイトとして、雇っている場合が多いです。
これに対し、その塾の社員のみが講師をしていることをプロ講師とうたって、売りにしている個別指導塾も少なくありません。
ただし塾の講師に資格は存在しないため、明確にプロと判断する基準はありません。
塾によっては、実績を実際に出している講師のみを、別枠でプロとして設定している場合もあります。
スポーツの世界では、選手時代にすごい成績を残した人が、必ずしも監督・コーチとして成功するとは限りません。
勉強も同様で、学生時代勉強のできた講師が必ずしも、指導もうまいとは限りません。
また経験は当然活きてきますが、必ずしもベテラン講師が成績を上げられるかと言うと、そうでもない世界です。
ベテランほど、生徒との年齢差は広がるため、リアルな現状を知らなかったりもします。
個別指導塾の場合、塾長・教室長と呼ばれる人は、経営・管理を仕事とし、生徒への指導はしない場合も多いです。
給料(人件費)は当然、学生講師の個別指導塾の方が安く、社員のみの方が高くなるので、それが授業料にも影響してきます。
時間
個別指導塾は、中高生の場合80~90分の授業を行う場合が多いです。ただ、40分~60分のところもあります。
前者は老舗(しにせ)、後者はどちらかというと、比較的新しい塾や、集団塾で個別指導も始めた塾が多いように思います。
通常は80~90分で、夏期講習などのイベントでのみ、40分~60分の時間で行うところもあります。
これも授業料の比較の際、注意したいです。
仮に80分授業と40分授業だと、授業時間は倍違うので、授業回数だけで金額の比較はできません。
授業料
今までをまとめると、
生徒数 高い 1:1 > 1:2 > 1:3 > 1:4 > 1:6・・・ 安い
講師 高い 実績のある講師 > 社員 > 学生 > 映像 安い
時間 高い 90分 > 80分 > 60分 > 50分 > 40分・・・ 安い
となり、他にも要素はありますが、基本この3つの要素のどこを取るかで、授業料が変わってきます。
最初の特典
多くの塾では、入塾前に無料体験授業を設定していますが、体験授業の回数は、塾によって違います。
じっくり選んだり、金額的な面から考えると、回数が多いほうがいいとも思えます。
ただし、回数が多いと、入塾を断りづらい状況になることもあります。
また、他との比較に時間がかかってしまったり、なかなか塾が決まらず、結果遅れを取ってしまうことも考えられます。
入塾後の特典は、一概には言えませんが、授業料が高くなる塾ほど、最初の特典が多い傾向にあるように思います。
普段の授業料が安いほど、やはり特典は多くはつけられなくなると思います。